赤ちゃんが寝返りができるようになったら、次はハイハイです。
ハイハイには2種類あります。
まずは「ずりばい」と呼ばれる腕の力だけで前に進むほふく前進のような動きを覚えます。
そして徐々に背骨や背筋などの体幹が整えられて、足の筋力も発達し始めて四つん這いで前に進む「ハイハイ」になります。
赤ちゃんがハイハイを始める理由は、周りの物が気になってきて、近づいたり触ったり遊んだりしたいという自我の心が強くなってきた証拠です。
その自我に対して、体の筋力や運動神経がさらに発達し、ずりずりと自力で動きまわることができるようになります。
赤ちゃんがハイハイを始めるのは7~8ヶ月頃が多いですが、これも個人差が大きく10ヶ月頃にし始める子もいれば6ヶ月ぐらいで始める子もいます。
寝返りと同じくハイハイもまた個人差が大きく、なかなかハイハイをしないという子もいます。
近年は昔に比べて住宅環境が狭くなっているため、赤ちゃんが動き回るスペースが確保できず、ハイハイしないまま家具などでつかまり立ちするといったことも増えています。
しかし、ハイハイの動きは体幹を鍛えるのに有効な動きということもあり、赤ちゃんの体の発達にはとても良い物です。そして脳の発達も促進すると言われています。
また、好奇心のままに自我を表現するのもこの時期の赤ちゃんにとって良いことです。
そのため、なかなかハイハイをしない子の場合は、まずは家の環境を見直してみてほしいと思います。必要ない家具はどかす、または端に寄せるなどして、赤ちゃんが動き回れるスペースを確保してください。
また、スペースがある場合は、赤ちゃんが気になりそうな物を部屋のあちこちに置くようにして、赤ちゃんの好奇心がくすぐられるようにしましょう。
それでもハイハイをしない子はいます。だからといって問題があるわけではないのですが、上に述べた通り体と脳の発達に良い動きです。
少し離れた所から声をかけて赤ちゃんがお母さんのもとへ動こうとするように促したり、動こうとしている赤ちゃんのお尻を押してあげたりちょっとしたサポートは良いことです。
ハイハイをするようになると、家の中の物に気を配らなければなりません。
床を衛生的にしておくことや、赤ちゃんは大人は目にも留めない小さなものを発見して口に入れたりします。また、手を伸ばして物を倒したり、何かを引っ張ったり。そういったことができないよう、物の配置には気をつける必要があります。