食事から栄養のほとんどを摂取できるようになってくると、母乳やミルクは心を落ち着かせるもの、あるいは安心したいときにもらう、精神栄養のような役割になってきます。
ちなみに自分で食べ物をつかみ、口に入れることができるようになっていれば、断乳が可能になってくる、と言われています。
断乳して間もない頃は、午前に1回、午後に1回のおやつが必要です。これは大人にとってのお楽しみのおやつ、休憩や気分転換のおやつではなく、一回の食事としてのおやつ、と言うスタンスにあるものです。つまり、おいしい、ご褒美としての役割をもつお菓子を上げることより、栄養を取ることを目的とした、おにぎりやサンドイッチ、バナナなどを用意することが望ましいとされています。
おにぎりのときには、具材を混ぜることで味に変化を出すことができます。5ミリ角に切ったチーズ、缶詰のコーン、同じく5ミリ角に切ったハム、炒め煮にしたかぶ菜のみじん切り、柔らかく煮た煮物のみじん切りなど、お子さんは案外、素朴な和風味が好きです。焼き魚をほぐして混ぜたり、水煮のお豆を混ぜてもおいしいでしょう。
おにぎりで気をつけたいのは、のりです。噛み切りにくいしのどに張り付くこともあり、ちょっと危険かな、と思います。食べてみて欲しいな、と言う場合は、キッチンばさみで細かく切ると食べられると思います。細かくしたのりをご飯に混ぜると、のりご飯になりますし、青海苔ご飯も風味があっておいしいですよ。
市販のビスケットなどでも良いですが、わざわざ買ってこなくてもおうちにあるものを工夫すると、おいしいおやつができます。お芋をレンジで柔らかくしてもOKですし、フルーツでも良いです。バナナは皮むきができるかも知れませんし、サンドイッチなら、一緒に作ることも楽しみの一つです。
柔らかめ、食べやすいもの、味は薄味で。基本は食事と同じです。